旅芸人の日記

酒、食べ物、宿、温泉、たまに高等教育

美味かった!

昨夜は某大学の若手の方と飲み会でした。刺身、天ぷら、焼肉、そして日本酒。全てが素晴らしかったです。特に岩塩の板で焼く焼肉と日本酒の品揃えは秀逸!新政のNo.6が全て揃い、カラーズも半分ありました。陸奥八仙もレインボーまでありました。その他、東洋美人、冬の月など中国地方のイチ押しの酒も。飲んで飲んで飲まれて飲んで。それでも今朝は5時にパッと目が覚めました。爽快!やはり良い酒は二日酔いとは無縁ですな。

高等学校基礎学力テスト改め高校生のための学びの基礎診断

テストに変わりはなかろうに…。

数段階にレベル設定するよりは、到達目標をひとつだけ決めて到達度を測らないと簡単に比較できないのではないでしょうか。おそらく2回目以降は塾や予備校あたりが、例えば上からA、B、Cと3レベルに分けたとしたら、Aを基準としてBは7掛け、Cは5掛け、なんて基準を作るのでしょう。私ならそうします。すると、Bで満点でもAと比較する場合は×0.7で比較できるので推薦・AO入試でも利用できますし(選抜できるだけの志願者がいる大学に限りますが)。 調査書の評定平均なんかも高等学校の偏差値を基準にして序列化してるのでしょうね。

当然、この調査を利用すればレベルに合わせて高等学校の序列も決まります。ただし、現状でもちゃんとした進学校(推薦・AOで進学実績を作って進学校のフリをしている高等学校も数多ありますから)は基本的に一般入試での進学を指導していますから、このテストは使わない可能性があります。また、進学校のフリをしている高等学校も生徒の学力がバレるのを恐れて使わない可能性があります。悉皆ではないのでね。あるいは、最近は私立高等学校を中心に高等学校でも教学IRを導入しつつありますから、進学校でも本来の趣旨通りに学習指導の為に実施する高等学校もあるかもしれません。でも、段階別評価では個別指導にはなかなか使えませんかなぁ。

一方で選抜できない多くの大学にとっては、入学予定者の学力状況、つまりどの程度のリメディアルが必要なのかを入学の数ヶ月前に把握できれば、入学前教育や初年次教育に活かせますね。入学後のプレイスメント・テストでは遅いですから。

新テスト

朝刊に出ていた新テスト(大学入学共通テスト(仮称))の例題を見たましたが、数学は国立の二次試験対策をしていれば問題無いと思いますが、国語は制限時間内に回答するためには読解力以上に知識量(幅広い知識)が問われるような気がしました。合教科型・科目横断型の小論文試験に対し、誰が指導するのか!なんて叫んでいる高等学校は、そりゃ反対しますな。

例えば今回例題として挙げられている景観保護については、ローマや飛鳥の景観保護のことを知っていれば特に読まなくても簡単に答えられます。ただ、知っているだけでなく活用する力は多少求められますし、少ない文字数で的確に表現する力も若干問われますかね。まあ、問題文中からポイントとなる単語などを如何に早く上手く拾ってくるか、といったテクニックも従来通り必要にはなりますが。読む・書く、ということ自体に慣れていない高校生にはキツイでしょう。

あと、先日の高等教育フォーラムで講演した福岡大学附属大濠中学校・高等学校のように、理系は3年生になったら1年中マーク対策、なんて高校の理系の生徒には数学の記述式はキツイでしょう。昔は数学の答案は美しく書かなくてはならない、なんて指導されたもんですが、今は記述式の入学前教育でも、解答欄以外は白紙だったり、せっかく書いた式を全て消して答えだけ残していたり、ですから、高等学校教育に問題があることは明らかです。

いずれにせよ、時間制限のある共通試験では、取れるところを落とさない、というのが鉄則ですから、記述式の問題は結局後回しにされて回答率も正答率も下がる、もしかしたら白紙だらけということも想定されますかな。また、できるかどうかわかりませんが、大学によっては記述式問題の成績は問わない、なんてところも出てくるのでは、と思ってしまいます。なんだかんだ言っても入試の負担は減らしたいでしょうから、多くの大学が利用するでしょうし、そもそも記述式に回答できる志願者なんか殆どいない大多数の大学では、記述式問題は無視せざるを得ないのではないかと。世も末ですな。これで高等教育だなんて。

青森出張

昨日は久しぶりに弘前に、今日は仙台で東北大学のフォーラムに参加しました。弘前ではこれも久しぶりに大鰐温泉不二やホテルに宿泊。部屋飲み用に一白水成と仙禽を購入し、マックスバリューで食料を調達して、温泉と酒三昧でした^_^。仙禽、やっぱりめちゃ旨!

 

東北大学の高等教育フォーラムは大学の個別入試と大学入学希望者学力評価テスト(仮称)についてのものでしたが、登壇者で一番可哀想だったのは大学入試センターの方でした。高校と大学の板挟みで、しかも新テストの概要すら分からない中で質問の嵐。文科省の役人呼んだ方が良かったんやないかなと思いました。あるいは安西先生か。いっぺん吊るし上げてもいいかもしれませんね。

 

一方で、笑ったのは福岡の私立中高の国語の先生。なんだかんだ言いながら、結局は確立された今の受験指導体制を崩されるのが嫌なだけで、特に論述試験には大反対。理由は指導ができないから。論述試験ってだいたいは合教科・科目横断型になりますからね。挙げ句の果てには、教師の思考力・判断力が問われる!と。当たり前やん。逆に言えば、この高校の教師は従来型の受験指導に凝り固まって思考停止状態である、ということを示しているわけですね。なので3年生になると理系はマーク指導中心、文系は小論文指導中心で受験指導するんだとか。いつの時代やねん。そんなんしてるから、理系の学生が理系やから文章なんか書けんでもいい、なんてことを言うようになるんよなぁ。

 

他にもいろいろとありましたが、結局は6月に概要が発表されてから、ということになりました。そらそうやわな。