旅芸人の日記

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高等学校基礎学力テスト改め高校生のための学びの基礎診断

テストに変わりはなかろうに…。

数段階にレベル設定するよりは、到達目標をひとつだけ決めて到達度を測らないと簡単に比較できないのではないでしょうか。おそらく2回目以降は塾や予備校あたりが、例えば上からA、B、Cと3レベルに分けたとしたら、Aを基準としてBは7掛け、Cは5掛け、なんて基準を作るのでしょう。私ならそうします。すると、Bで満点でもAと比較する場合は×0.7で比較できるので推薦・AO入試でも利用できますし(選抜できるだけの志願者がいる大学に限りますが)。 調査書の評定平均なんかも高等学校の偏差値を基準にして序列化してるのでしょうね。

当然、この調査を利用すればレベルに合わせて高等学校の序列も決まります。ただし、現状でもちゃんとした進学校(推薦・AOで進学実績を作って進学校のフリをしている高等学校も数多ありますから)は基本的に一般入試での進学を指導していますから、このテストは使わない可能性があります。また、進学校のフリをしている高等学校も生徒の学力がバレるのを恐れて使わない可能性があります。悉皆ではないのでね。あるいは、最近は私立高等学校を中心に高等学校でも教学IRを導入しつつありますから、進学校でも本来の趣旨通りに学習指導の為に実施する高等学校もあるかもしれません。でも、段階別評価では個別指導にはなかなか使えませんかなぁ。

一方で選抜できない多くの大学にとっては、入学予定者の学力状況、つまりどの程度のリメディアルが必要なのかを入学の数ヶ月前に把握できれば、入学前教育や初年次教育に活かせますね。入学後のプレイスメント・テストでは遅いですから。