旅芸人の日記

酒、食べ物、宿、温泉、たまに高等教育

学校教育法の一部を改正する法律案

昨日の参議院本会議で可決され、正式に専門職大学・専門職短期大学の創設が決まりました。いまのところ、30件ほど手が挙がるようです。もちろん全てが認可される訳ではないでしょうし、取り下げて来年に、と言うところも出てくるでしょう。また、初めから来年・再来年の申請を考えているところも多々あります。設置基準はこれからですが、素案は既に出来ているでしょうから今後は中教審で固めて行く過程で順次発信されるのでしょう。

そこで問題となるのが設置基準の中でも校地校舎。大学設置基準では学生一人頭10平米ですが、特に専門学校はここが緩和されるかどうかで申請そのものを諦めざるを得ないところが出てくるでしょう。ただ、衆議院参議院の文教科学委員会での議論を見ていると、なかなか厳しいのではないか、と感じます。18歳も入学してくるのですから、そこは大学設置基準の趣旨に合わせなければならないのかなと。そうしないと既存の大学・短期大学は納得できないでしょう。設置基準緩和に期待する専門学校は多く、もちろん緩和される部分もあるかとは思いますが、今の大学体系に組み込む以上は、現行の設置基準からの大幅な逸脱は難しいのではないでしょうか。

ともあれ、一応2019年度に専門職大学・専門職短期大学を設置することが可能となりましたので、今年の10月に設置認可申請するところはこれから受容性調査を行い、もし来年認可されれば学生募集を行うことになります。じつはこれも難問で、専門職大学・短期大学は高校教員には殆ど認知されておらず、ましてや高校生や保護者の認知度は地を這うように低いでしょう。半世紀ぶりの新学校種誕生で騒いでいるのはごく一部の関係者だけなんですね。文科省は国会で可決されたらクールジャパンと絡めて大々的な広報を行うつもりらしいのですが、卒業生がこれまでの大学卒や専門学校卒と違った活躍をして社会的評価を得ない限り、進路指導教員はわざわざ何の実績も無い専門職大学に行かせることは考えないでしょうし、保護者も反対するでしょうね。

前途多難とはまさにこのことですな。その上、数年後に既存の大学・短期大学が学部・学科として設置することが可能となれば、当然そちらが優先されるでしょうしね。

アラフィフ+運動不足2

久しぶりに都心の外回り。暑くてフラフラします…。出張の時はずっと車の助手席だからなぁ。まだ5月後半なのに、真夏になったらどうなるんでしょ。在宅勤務を認めて欲しい。そしたらビール🍺飲みながら仕事が出来ますな😁雑音も無く捗りまっせ!